ソフトバンクが大型連敗を「12」でストップさせた。首位オリックスとの直接対決に勝利。7月6日の日本ハム戦以来、19日ぶりの白星だ。藤本博史監督(59)も「長かった。安心はしてないけど、なんかね、呪われてるじゃないけど、何をやってもうまくいかないっていう感じだった。それが明日かは普通にいけるかなっていうところですね」と安堵(あんど)した。

オリックス山本を相手に、勝利への欲求を体現した。0-0の3回1死三塁。1番牧原大の二ゴロの間に三走柳町が快足を飛ばしてホームインした。是が非でも欲しかった先制点を、泥くさく奪い取った。そのまま1-0で試合は進んだが、8回2死一、三塁、4番キャプテン柳田が左翼線に2点適時二塁打を放ち、リードを3点に広げた。直近2年間で後半戦無敗だった山本をマウンドから引きずり降ろした。

打線は9回にも2点を追加。投げては先発有原も19年以来4年ぶりの2桁奪三振と力投した。20年以来3年ぶりでソフトバンクでは初の完封勝利を飾り、約1カ月ぶりの4勝目で山本に投げ勝った。

長かった。連敗中はことごとく運にも見放された。何度も痛烈な打球が相手の正面を突き、際どいボールをストライク判定されて勝ち越し機も逃したこともあった。藤本博史監督(59)も「悪い流れが続いている」と話していた。球団史上最長の15連敗が脳裏によぎるなか、負の連鎖をようやく止めた。

この日は東京から大阪への移動ゲームだった。試合前に指揮官は「やることは一緒です。前を向いて心機一転頑張ります」と明るく話していた。12連敗の過去は変えられないが、ここからの巻き返しを目指す。

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