阪神は1点差で逃げ切り、8連勝を飾った。今季60勝に到達し、貯金は今季最多の22。この日はケラーが家庭の都合で米国へ緊急帰国し、加治屋も休養のためベンチ外だった。8回のピンチでは経験の少ない岡留英貴投手、及川雅貴投手を投入。2人とも四球だったが、しびれる場面を経験させた。岡田彰布監督(65)の一問一答は以下の通り。
(テレビインタビュー)
-今日も接戦を制した
「まあね、5回まで10個かな? (実際は11個)残塁ね。あそこで1本でも出とけば、もっと楽な展開やったけど。打席にの立ったもんが、ボール球ばっかり振ってね、だから、こんな苦しい展開になったんだけどね」
-2点目が遠かったが、8回に代打糸原が仕事をした
「いやもう、最初から(糸原には)バントなんかね、ないから。ゲッツーなっても、9回裏は1番からやからね。一生懸命、サインみてたけど、サインなんかないっていう。バントさすんやったら、バントするやついかすって。糸原、打つやつやから」
-8回の勝ち越しの前には、岡留の起用、及川の起用があった。どんな期待を込めて
「いやいや、予定通りですよ。後がいないですから。(ケラーが)アメリカに帰ったり、(加治屋が)連投しすぎたりで、ベンチに入ってないから。右ピッチャーは3人(岡留、馬場、小林)しか入ってないから」
-先発の村上は
「もう1回(8回も)いってもよかったんだけどね。ナイスピッチングだったし、100(球)くらいいったし。(8回は)ちょうどあの場面でバントでツーアウト二塁になったからね、もうみんなフォアボールOKで、最後の馬場以外はね。満塁までOKだから。岡留、及川はフォアボールOKで行けって言ったから。ほんなら、本当にフォアボールやったけどね。もうちょっとやったけどね。2ストライク追い込んだけどな。そこでもう1球いい球を放れるようになったらな、1軍にもっと定着すると思うけどな」
-シーズン2度目の8連勝。何がこの勢いをつくっているか
「いやいや、勢い、勢いというよりは、そんなねえ、勢いがあれば序盤に5、6点入ってるかもわからんし、まあ、だからいろんなゲーム展開なるんでね、打てない時もあるし、今日みたいにチャンスだけ作れる時もあるし、そらもう、ゲーム始まってみないと分からない状況なんですけど、とにかくね、ずっと接戦でいってても、最後は何とか勝ち切るというかね、あんまり、あの、とにかく久しぶりの後攻なんでね、最後も同点OK言うてたから、みんな。そんなきゅうきゅうになるな、言うてね、勝ってるチームやのにもう。そんな1点守る必要ないと、同点でもいいやんか、だからそういう気持ちでやってたから、オレは楽やったですけどね」
-明日以降に向けて。
「そうねえ、左ばっかりなんでね、後ろ、ブルペンが。まあ明日は青柳にちょっと、もうちょっと頑張ってもらいます、明日は」
(囲み)
-岡留、及川は抑えたら自信になる
「そらそうやろ。打たれたらあかんで。フォアボールOKやから」
-2人とも最悪のことをしなかった
「そうやなあ。2ストライク目が2人ともええボールいったからなあ。その後、追い込んで、もう1球投げれたらものすごく自信ついたと思うけどな。まだ、そこまでにはならんかったな。いや、やっぱり点をやらないっていうのはな。最悪のことで塁が空いてるんやから。馬場はあかんけどな満塁やからな」
-馬場が一番経験があるから
「そういうことやんか。だから、経験のない方からいって」
-馬場が踏ん張った
「あれを踏ん張ったって言うていいのか、何かもうちょっとなんかな。もう、アウトの打球でいってくれたら。あれはみんな流れがよかったからやで。野手の正面いくというのは」
-あれで馬場も自信を深める
「いやいや、自信にはなってないと思うで。あの当たりは」
-序盤で残塁を重ねながらも勝てた
「まあ、それは先発ピッチャーに勝ちがつかないといじことやからな。結局は。今日は、村上に本当はな勝ち星つけたらないかんゲームやけど、なあ、あそこまでいって負け投手は、ちょっときつかったからな。まあここはお役ごめんやと思った。8回いってな、塁にでたらあそこ回ってくるからな。勝ち負け、もっと早い時期だったらつけてもよかったけど。ここは自分が負けない、でもある程度仕事しました、で。そういう終わり方がええと思ってな」
-リリーフ陣にアクシデントのようなことが重なりながら連勝が続いているのは
「そうやなあ、明日はもうちょっとマシになるで、リリーフ陣。明日の方が楽になるわ」
-昨日も今日も代打がいい仕事を
「いやまあな、別に。最初から糸原いくつもりやから。木浪がヒット打とうが打たまいが。そういうことやろ、バントやらすなら最初からバントやらせるやつ出してるよ、小幡とかな。それでアウトになったら他のものに代えるけどな。それはもう最初から打ちやったから、糸原でな」
-練習前に新外国人右腕ブルワーのブルペン投球を見た印象は
「いやいや、BK(退団したBケラー)よりよかったよ。ちゃんと投げたから」