そら、上出来よ。阪神岡田彰布監督(65)が優勝マジック21と足踏みも余裕の笑みを浮かべた。今季東京ドーム最後となる試合に敗れたが、夏の長期ロードを18勝5敗で終了。若いチームの快進撃に「まだまだ強くなる」と断言した。29日からは約1カ月ぶりに本拠地甲子園に戻ってDeNA2連戦に臨む。月間最多勝利の19勝に王手をかけており、球団記録も射程圏。もう、これ以上強くなったら、どうなるんや!?
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今季最後の東京ドームは逆転負けで終わった。それでも同球場では8勝3敗1分けと宿敵を圧倒する戦いぶり。岡田監督もナインらと整列して帽子を取ってスタンドのファンへあいさつ。その表情は余裕たっぷりの笑顔だった。
指揮官は「勝ち負けつけてやりたいと思ってたから」と、先発伊藤将を同点の8回もマウンドへ送り出した。だが、岡本和、丸に連続適時打で勝ち越された。打線も4回以降は三塁すら踏めなかった。観戦したかわいい男の子の孫2人に夏休みのプレゼントとはいかなかったが、「今日はあんまりヒット出んかった」とサバサバ。怒気は一切含んでいない。
それもそのはずだ。この日で8月1日からの夏の長期ロードが終了。18勝5敗で、一気に抜け出した。「よかったやろ。当然。そら数字的にはできすぎやろ」と、ニンマリだ。その要因について「先発がちゃんとイニングなあ。6回くらいまで、みんな役割を果たす」とまず先発陣の踏ん張りを上げた。夏のロード23試合中21試合、勝った18試合すべてで先発は5回以上投げている。
「打つ方もみんな結構8月はどっからでも点取れたからな」と打線全体がよかったことも挙げた。8月のチーム打率は2割8分7厘、近本、大山、佐藤輝、木浪とレギュラー4人が月間打率3割を超えている。
投打ががっちりかみ合っての独走状態に「役割をみんなが分かってきた。打順の役割、イニングの役割とかな。ゲームの状況とか見て、どうしないといけないとか。それができている」と、チームの成長を実感。さらに力強く言い切った。
「まだまだオレは強くなると思うよ。まだまだみんながもっといい選手になると思うよ」
昨秋の就任時から若いチームが試合を重ねるごとに成長すると楽しみにしていた。佐藤輝、森下らには1日1日が大きな経験だ。29日からは1カ月ぶりに本拠地甲子園に戻る。球団月間最多勝利の更新も十分にあり得る。「アレ(=優勝)」への重圧を感じながらの終盤戦を戦い抜くことで、岡田阪神はさらに強さを増していく。【石橋隆雄】
▼阪神は長期ロードを18勝5敗の勝率7割8分3厘で終えた。甲子園で30試合以上を行うようになった56年以降では最多の勝利数となった。
▼阪神は8月18勝で球団の月間最多勝利数19まであと1勝で足踏み。今月は残り2試合あり、記録更新の可能性がある。



