左足首痛で2軍調整中のヤクルト奥川恭伸投手(22)が96日ぶりに実戦復帰した。イースタン・リーグ最終戦に先発し、1回無安打無失点、2奪三振。投球内容は1番山田を空振り三振、2番福田光を二ゴロ、3番浅間を空振り三振で最速は146キロ。登板後に取材に応じた奥川は「足の状態というのがあって、ゲームレベルの力の発揮ってなった時に合わない部分があったので、そこをしっかり次に投げる時までに修正したいなと思います」と振り返った。

この日は1イニング限定での復帰登板となり、11球を投げてボール球は2球。上々の内容に笑顔も見られたが、奥川は「結果は良かったと思いますけど、中身を見た時にやっぱ、まだまだアジャストできてないっていうか、すごいバランスが悪かったので。その中でも投げられたっていうのは良かったですけど、もっともっといい球を投げたいので、しっかり練習したいと思います」と冷静に話した。

3年目の昨季に右肘を故障した奥川は4年目を迎えた今季は4月18日イースタン・リーグ、ロッテ戦(戸田)で385日ぶりに実戦復帰。以降は6月27日の同リーグ楽天戦(戸田)までファームで7試合に登板し、0勝4敗で防御率6・49。球数も100球近くまで投げるなど、1軍復帰も近くなっていたが、7月4日に2軍施設の埼玉・戸田球場での練習中に転倒して左足首を捻挫。再び、リハビリ生活に戻っていた。

この日、実戦復帰できたことで、今後は9日から宮崎で始まるフェニックスリーグにフル参戦することが濃厚だ。登板間隔を空けながら3度ほど登板し、徐々に球数を増やし、最終登板では100球近くにまで増やしていくプランが練られている。同リーグでの投球が順調に進めば、11月の秋季キャンプ(松山)でさらに体を盤石なものにし、来年2月の春季キャンプでの1軍スタートを目指すことになりそう。「来シーズンは、もうスタートから1軍でフル回転できるように頑張っていきたいなと思います」と再起を誓った。

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