ファーム日本選手権が7日、サンマリン宮崎で行われ、ウエスタン王者のソフトバンクがイースタン王者の巨人を6-5で破り、4年ぶり5度目の日本一を決めた。
2点を追う8回。「三振かホームランでいいや」と覚悟を決めたソフトバンク先頭の3番リチャード内野手(24)が、井上から左翼席へ反撃のソロ。「ホームランを打てばチームが勢いづく。割り切れたのが結果につながった」と胸を張った。この一打を口火に、笹川の内野ゴロで同点、渡辺陸の決勝犠飛とつながり、巨人をうっちゃった。小久保裕紀2軍監督(52)は「あの1本から『いける』みたいな雰囲気になりましたもんね。あれが取りえなのでね」と目を細めた。
今季2軍では19本塁打、56打点で2年連続2冠に輝き、本塁打は4年連続ウエスタン・リーグ最多の数字を残した。だが、1軍は出場22試合で0本塁打、1打点で打率1割1分5厘。6年目の今季は5度1軍に昇格したが、定着できなかった。指揮官は大きな期待も込め、「真っすぐに空振りしてましたね。相変わらず」と注文も忘れなかった。
5度宙を舞った小久保監督は言った。「ここが最終目的地ではない。最終的に1軍の優勝決定戦で活躍できる選手がこの両軍から出てほしい」と力を込めた。リチャードもその1人。来季こそ1軍で飛躍したい。【佐藤究】
◯…育成の川村が3安打2打点の大活躍で最優秀選手に輝いた。0-1の4回1死二塁から右前タイムリー。6回2死一塁では適時三塁打を放ち、中継に入った一塁手がファンブルする間に自らもホームへ生還した。8回無死一、二塁では内野安打でつないで逆転勝利を呼び込んだ。「公式戦最後なので悔いの残らないようにと思った。この経験をつなげていきたい」と目指す来季の支配下昇格にはずみをつけた。
▽ソフトバンク尾形(1点リードの9回を3人で締め胴上げ投手)「緊張しました。すごくいい高ぶりというか、こみ上げるものもあった。この1年、みんなで戦ってきたものをマウンドで表現できたのでよかった」



