出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化する「現役ドラフト」が8日に開催され、阪神はオリックス漆原大晟投手(27)を獲得した。

決定後に漆原は、大阪市内の球団施設で取材に対応。「オリックスもすごいいい投手陣がいますけど、阪神さんもすごい強力な投手陣のチームだと思う。そこから声をかけていただいたので、何とか食い込んでいけるように。そして1試合でも多くまたリーグ優勝などに貢献できるように頑張っていきたい」。前向きな言葉が口をついた。

漆原は新潟医療福祉大から18年育成ドラフト1位で入団し今季がプロ5年目。21年は34試合に登板してリーグ優勝の一戦力となるも、22年は1軍の出番はなし。今年は2年ぶりに1軍登板し、救援で16試合。シーズン終盤に3試合登板したが、ポストシーズンは出番がなかった。

パ・リーグ3連覇へ導いた中嶋聡監督(54)のもとから、日本一を達成した岡田彰布監督(66)のもとへ。タイプの異なる「名将」の下でプレーする。「就任1年目でリーグ優勝、日本一をされている監督だと思うので。また中嶋監督とは違う野球の考え方もあると思うので、1つでも多く吸収出来たらいいなと思います」。新天地でさらなる成長を期す。

すでに切り替えた様子で、すがすがしい表情だった。「僕自身もシーズン通して、フェニックス、高知キャンプで自分の中ですごい手応えというか、いい感覚を手に入れている時期だった。前向きにそれを前面的にアピールしていけたらいいんじゃないかなと思うので、すごい前向きな気持ちです」。阪神で今季27試合に登板し、勝ちパターンの一角を任された桐敷拓馬投手(24)は、新潟医療福祉大の3学年下の後輩。「とりあえず情報を提供してもらえるように」と笑顔を見せた。

【現役ドラフト】詳細まとめ