現役ドラフトでオリックスから阪神へ移籍した漆原大晟投手(27)が19日、兵庫・西宮市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。

背番号は34。現役ドラフト2期生の右腕は“先輩”に続く覚悟だ。「大竹さんがいい成績を残されていたので。僕もあとに続けるように。チャンスをもらっている身なので、頑張っていきたい」と昨年同制度で加入し、12勝を挙げた大竹に続く活躍を誓った。

岡田監督は、来年2月の春季キャンプの1軍メンバー入りを明言。「ああいうのはそうそうそうそう。ある程度なあ、やっててなあ、そういうやつは連れていくと思うよ」。沖縄・宜野座で力を見極める方針だ。漆原も「ストレートが一番自信があるので、2月のキャンプインからアピールしていきたい」と闘志を燃やした。

19年に新潟医療福祉大から育成ドラフト1位でオリックスに入団。20年2月に支配下登録され、21年には中継ぎで自己最多の34試合に登板し、リーグ優勝に貢献した。プロ5年目の今季は16試合の登板で防御率3・00だった。

新天地で日本一の中継ぎ陣に割って入る。「個々のレベルも(高く)、継投術もあるチームなので、何とか食らいついていきたい」。ライバルとなる桐敷は大学時代の3歳後輩で、移籍決定後にも電話を入れた。また、今季先発で10勝を挙げた伊藤将は同い年。「強力な投手陣だと思うので、先輩であったり、同級生、また後輩たちにいろいろ聞きながら、自分で1つでも吸収できたら」と積極的に学ぶ姿勢だ。

愛称はオリックス時代と同じ「ウルシと呼んでもらえたら」とアピール。「勝負の1年になると思う。来年以降、どう優勝に貢献できるか考えながら練習に取り組んでいます」と球団初のリーグ連覇に貢献する。【村松万里子】

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