タカの怪腕が金字塔を打ち立てた。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)が、オリックス打線を相手に6回3安打1失点の好投。パで唯一白星のなかった天敵を封じ、シーズン10勝目を手にした。助っ人で通算100ホールド以上&2桁勝利はNPB史上初の快挙。さらに外国人左腕で10勝到達は球団初となった。記録ずくめの1勝を挙げ、チームの連敗を2でストップ。3戦ぶりに優勝マジックを減らし、20とした。

記録ずくめの1勝を手にしたモイネロは、いつも以上に上機嫌だった。「先発で10勝できたことはうれしい。ビールパーティでもしてみよっかな」。6回3安打1失点で、オリックスから今季初白星をマーク。本拠地マウンドも8戦無敗とし、外国人左腕で10勝は球団初。助っ人で100ホールド以上&2桁勝利はNPB史上初の大快挙となった。

見事な修正能力だった。初回は制球に苦しみ、押し出しを含む3四球で1失点。2回は無失点に抑えたが、2安打を浴びる不安定な立ち上がりだった。「3回からしっかりゾーンに投げていこうと」と意識を変えた。3回以降は1人の走者も出さない。本来の姿を取り戻し、打者12人を打ち取った。

シーズン10勝もさることながら、防御率はリーグ1位の1・64。143投球回で、シーズンの規定投球回にも到達した。背景には、先発仕様への入念な準備があった。昨年の7月下旬に左肘を手術。リハビリ期間を経て、今年1月から母国のキューバリーグで実戦経験を積んだ。春季キャンプ中は30分完走とランメニューを取り入れた。「走るのは好きじゃない」と苦笑いも、セットアッパー時代よりも持久力を高めてきた。「しっかりトレーニングできたことが今につながっている」。1年間先発ローテで回るスタミナを手に入れた。後半戦から「火曜日の男」を託され、チームの首位独走を支え続ける。

2カード連続負け越し中だったチームの連敗を2でストップ。3戦ぶりに優勝マジックを減らし、20とした。「残りのシーズンもしっかり投げていきたい」と気持ちを引き締めた。衰え知らずのタカの怪腕が、チームを4年ぶりのVへ導く。【佐藤究】

▼モイネロが来日8年目で初のシーズン10勝。初の2桁勝利に年数を要したのは92年鹿取(西武)の14年目があるが、外国人投手では10年チェン(中日)の7年目を上回り、最も遅い2桁勝利となった。また、モイネロは昨季まで通算135ホールド。100ホールドを記録した後に、シーズン10勝したのは16年増井(日本ハム)に次ぎ2人目。

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