ポストシーズンへの新兵器だ。ソフトバンク和田毅投手(43)が今季初のリリーフ登板で1回無安打無失点に抑えた。
プロ初ホールドを43歳で挙げ、吉田修司の球団最年長ホールド記録を更新。CSで新たな戦い方を探る小久保裕紀監督(52)に「収穫の多い試合だった」と言わしめた。4年ぶりのリーグ優勝を果たしてからの本拠地凱旋(がいせん)試合を白星で飾った。
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パ・リーグ王者に新たなオプションが誕生しそうだ。6回、ベテラン和田がまっさらではないマウンドへ。中継ぎ登板は23年10月9日のオリックス戦以来だが、同試合はシーズン100イニングに達するための起用だった。今年は違う。CSでの中継ぎ起用を見据えての登板。1回無安打無失点で結果を出した。
先頭の長谷川には四球を与えたが、後続3人をピシャリ。最速は146キロを計測した。和田は「準備はファームでやっていたので。その時よりも少しずつ慣れてきている感じはあります」と手応え。これには小久保監督も「和田を中継ぎで試しながらね。新しい戦い方を探っていく中で、収穫の多い試合だったんじゃないですかね」とうなずいた。通算332試合でプロ初ホールドのおまけつき。吉田修司の球団最年長ホールド記録を更新した。
1軍登板も再調整や腰痛、左膝痛を経て7月5日の楽天戦以来だった。さすがはベテランの底力。指揮官は「CSに入るメンバーはこれから選ぶ」と和田の中継ぎ起用は正式決定ではないとしたが、CSでの切り札として結果を残したことは事実。倉野1軍投手コーチは「初めてで本人は『ちょっと緊張した』って言ってましたけど、また次も見たいなと思います。収穫? もちろんです」と及第点を与えた。
リリーフ起用が決まれば1~2イニングを想定しているという。チームは9回2死まで継投ノーノー。あと1死でヒットを許し、史上6度目の快挙とはならなかったが、和田は無安打リレーをつないだ。さらに4年ぶりのリーグ優勝を果たしてからの本拠地凱旋(がいせん)試合の白星に貢献。「まだまだ自分の特徴のある感じの球ではないけど、ある程度は詰まらせる感じはあった。空振りが取れればいい時の状態になってくる」。倉野コーチは次回の中継ぎ起用も約束。不惑を超えたベテランがCS突破、日本シリーズ制覇に貢献する。【只松憲】
▼43歳7カ月の和田がプロ初ホールドを挙げた。ソフトバンクでは06年吉田修司の39歳9カ月を超え、最年長ホールド記録を更新した。なおこの年齢でのプロ初ホールドは、パ・リーグ最年長。球界最年長は09年工藤公康(横浜)の46歳0カ月。



