巨人菅野智之投手(34)が4度目の最多勝と2度目の最高勝率の2冠に輝いた。

15勝(3敗)、勝率8割3分3厘でともに4年ぶりタイトル。防御率1・67も2位だった。「勝ちたいゲームに勝てたし、胸を張っていい数字。でも最多勝、勝ちのタイトルは自分だけの力では取れない。特に(吉川)尚輝とか守備でもたくさん助けてもらった。いろんな人に感謝の気持ちを伝えたい」とかみしめた。

自己ワースト4勝だった昨季から復活のカギは直球だった。直球平均球速は昨季から1キロ以上アップの148・2キロ。50歳まで現役だった山本昌さんの「投手は走れなくなったら終わり」の信念に共感。自主トレから「最低でも(前年の)倍は走ろう」とフィジカル重視で強さを取り戻した。

フォークも違いがある。被打率は昨季2割4分3厘に対し、今季1割7分3厘。人さし指だけ縫い目にかける握りに変更。「落ちる原理も分かった」と球質が安定。フォークの三振数は昨季8(総三振54)から35(同111)と数も割合も大きく増えた。

プレートを踏む位置も昨季の真ん中から三塁側に変えた。15センチの模索で特に右打者へのスライダーが威力を増した。対右打者の被打率は昨季の2割8分5厘から2割2分8厘と向上。走者なしでもクイックを駆使し、投球の幅を広げた。

進化を遂げた12年目。メジャー挑戦を前に迎えるCSファイナルは17日の第2戦で先発が予定される。「本当の戦いはここから。やってきたことをそのまま出せれば」。さらなる最高の結果を導く。【上田悠太】

【関連記事】巨人ニュース一覧