帽子の下に金髪をなびかせ、心地よく腕を振った。ヤクルト山野太一投手(25)がロッテ打線を2回1安打無失点。

2番手の予定だったが、登板回避した奥川の代役で先発し、ローテ入りにアピールした。「すごく手応えのある登板」とうなずいた。

茶色だった髪をオフに金に染めた。グラウンドでひときわ目立つカラーは好評で「そのまま行けよ」と周囲に背中を押され、染め直さずキャンプイン。派手な色だけに「打たれたら、何を言われるか分からない」と苦笑いするが、その危機感を活力にする。「追い込むのもあります。打たれるまでは、これで行こうかな」と言った。

新たな引き出しも印象づけた。2回先頭の山口を縦変化の大きい127キロスライダーで三振とした。もともとの横に大きく曲がるスライダーに加え、今キャンプ中に古田臨時コーチからの助言も受け、磨き始めた種類の違うスライダー。「ブルペンで取り組んできたことがしっかり出せた」と右打者への決め球として輝いた。

高津監督は「真っすぐだけでなく変化球も制球よく投げられていた」と評価した。再建が必至の投手陣。金髪左腕が結果で目立っていく。【上田悠太】

◆山野太一(やまの・たいち)1999年(平11)3月24日、山口県生まれ。高川学園で3年夏に甲子園出場。東北福祉大では3年春MVP。リーグ戦通算32試合22勝0敗、防御率1・40。20年ドラフト2位でヤクルト入団。21年4月1日DeNA戦でプロ初登板初先発。22年オフに育成契約となり、23年7月に支配下復帰。173センチ、81キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1400万円。