藤川監督は感情を押し殺すように、表情を変えなかった。「この甲子園での戦い方というのを選手たちも含めて、見直させる必要があると思います。しっかりした野球をやらないと。野球になってないですね」。静かな口調ながら、珍しく厳しい言葉を並べた。
2回にまさかのシーンが続いた。広島先頭ファビアンの平凡なゴロを遊撃木浪がジャッグル。その後、2死一、三塁から矢野の三遊間への適時内野安打をさばいて一塁送球したが、高く浮いてしまう送球ミスで二、三塁にピンチを拡大。1イニング2失策から、この回一気に3点を失った。
木浪は9回にも打球をそらして1試合3失策。17日ヤクルト戦(神宮)の同点適時失策から、らしくない姿が続く。「自分のせいなので。頑張るだけなので。それだけです、すみません」。試合後は、言葉少なに責任を背負った。
先発デュプランティエは5回3失点ながら、自責0で来日初黒星。藤川監督は「かわいそうでしたね」と思いやった。続けて2回の守備について問われ「まあ使ってる方が悪いでしょうね、はい。こちらの責任だと思います」と指揮官として、矛先を自身に向けた。
この日は打線も最後までかみ合わなかった。2回は前川の三塁打で1死三塁とするも坂本、木浪が続けて内野ゴロ。6回2死満塁の好機も大山が遊ゴロに倒れるなど、4イニングで得点圏に走者を進めながら無得点に終わった。
ここまでホーム9試合を戦い1勝7敗1分け。11日中日戦(甲子園)の白星から、2度目の「六甲おろし」が遠い。「やっぱりチームを1つにまとめていかなきゃいけない。1つのチームとしてゲームを運ばなければいけない。やっていきますよ」と指揮官。首位とのゲーム差は2・5。聖地で同一カード3連敗だけは阻止したい。【磯綾乃】



