秋季リーグが開幕し、4季連続優勝を狙う早大は東大を6-3で下して先勝した。エース伊藤樹投手(4年=仙台育英)は8回3失点(自責2)と役割を果たし、目標としてきたリーグ通算20勝目を挙げた。慶大は一時7点ビハインドから法大に猛攻を仕掛け、7-7の引き分けに持ち込んだ。
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ウイニングボールを大事そうに握る姿は、うれしさと充実感でいっぱいだった。早大の伊藤樹が開幕戦の東大戦を8回3失点で終え、目標としてきたリーグ通算20勝にたどり着いた。「本当に大事な試合では長いイニングを投げ、最少失点に抑えることをずっとやってきた。1勝、1勝を積み上げてきた結果なので、率直にうれしいです」と喜びをかみしめた。
春のリーグ戦では令和初のノーヒットノーランを達成するなど6勝を挙げ、リーグ3連覇の原動力となった。4連覇に挑む秋に向けて現状に満足せず「まだまだ伸びしろはあるぞというところで、新しいものに着手する」と投球フォームの修正を図った。二段モーションをやめ、リリースまでの間隔を速くした。より球威を出すべく微調整を重ねた成果が実り、この日はスカウトのスピードガンでは自己最速(152キロ)に迫る150キロを計測。毎回の12奪三振に「高めにボールが浮いたところもありましたがゾーンにボールを集められた」と振り返った。
仙台育英(宮城)から早大に進学する際に立てた誓いは<1>リーグ通算20勝<2>4年後にドラフト1位、だった。23年秋の東大2回戦で初勝利を挙げてから、積み上げてきた勝ち星はついに小宮山悟監督(59)に並んだ。ロッテなどで活躍した指揮官は、リーグ通算20勝10敗の成績を残し、89年にドラフト1位で指名された。伊藤樹も同じ道をたどるべく、来月23日のドラフト会議へ向けて、さらにアピールする。【平山連】
▽早大・小宮山悟監督(伊藤樹について)「(秋に向けて)やりたいようにやりなさいと『放牧』してきた。接戦になってちょっと窮屈なピッチングにはなっていたと思うが、力を発揮してくれたので十分です」



