日本ハムのドラフト2位、エドポロ・ケイン外野手(22=大阪学院大)がいきなり新庄監督のハートをつかんだ。
8日、プロ初実戦となった阪神との練習試合(名護)に「4番中堅」でスタメン出場。2軍の国頭からやってきたルーキーは、名護到着後に“4番デビュー”を知った。「おーって。喜びより驚がくです」。そんな言葉とは裏腹に、走攻守で躍動した。
1回は快足を飛ばして遊撃への内野安打。4回は先頭で中堅フェンス直撃の二塁打。5回はボテボテの投ゴロも打点が付いた。中堅守備もそつなくこなした。「(周囲が)やりやすい環境にしてくださったので、緊張もなく臨めました」。試合前も球場の食堂で「ご飯と鶏肉焼いてたやつとトマトとブロッコリー。ちゃんと食べました」と堂々としていた。
頼もしい姿で新庄監督も一目ぼれさせた。「ケイン君の1打席目。打ってちょっとつまずいて走って、ストライドがものすごく大きくて(足の)回転のスピードも速かったから、すぐ出してもらったんすよ」。今キャンプで測定した20メートル走のタイムを確認した指揮官は「五十幡君が2秒80、2位が水野君で2秒86、3位が2秒87の矢沢君で、その次がケイン君(2秒90)。相当速い」と説明。すぐに特長をインプットした。
打撃も「スイングの軌道がいい」。守備は、肘が下がって押すようなキャッチボールでの投げ方を見て「大丈夫かな」と思ったそうだが、実は「俺もだったんですよ」。シートノックや試合ではスムーズに投げていただけにエドポロは自身と「一緒のタイプ」と実戦向きの選手と評価した。
完全に心をつかまれた新庄監督は「(1軍の名護へ)連れてきたいね。人生、1日2日で変わりますから。その、ちょっと変えさせてくれた1日でしたね」と最後までべた褒め。エドポロは「もっと頑張りたい」と謙虚に話したが、群雄割拠の外野陣にまた1人、新星が現れた。【木下大輔】
エドポロ・ケイン
◆出身 2003年(平15)7月2日、大阪市生野区出身。ナイジェリア人の父と韓国人の母の間に誕生。兄は総合格闘家のエドポロ・キング。
◆球歴 北巽小2年からナガセボーイズで野球を始め、4年から生野リトルでプレー。巽中では南大阪BBCに所属。日本航空(山梨)では3年夏に甲子園に出場し、レギュラーとして16強入りに貢献。大院大では1年春からベンチ入りし、リーグ通算11本塁打。
◆趣味 漫画を読むこと。
◆名前の由来 父クリストファーさんが米プロレスWWEで無敵を誇ったケインにちなんで命名。
◆愛称 新庄監督は「エドちゃん、エド君…なんて呼んだらいいんだろう。エドポロ君…言いづらくない(笑い)。ケイン君で」と呼び名を決定。基本的には「ケイン」と呼ばれているが、父からは理由は不明だが幼少期から「スーパーヒーロー」と呼ばれている。
◆野望 新庄監督の背番号1継承を狙っている。昨年11月に初対面した際には「いずれ僕がつけさせてもらいます」と宣言した。
◆サイズなど 190センチ、102キロ。右投げ右打ち。50メートル走は6秒1。20メートル走は2・90。
◆好きな有名人 新しい学校のリーダーズのMIZYU(ミジュ)



