越えるべき壁が高い分、学びも多い。ヤクルト鈴木叶捕手(20)が先輩の背中を見ながらアピールを続ける。高卒3年目で初の開幕1軍の見込み。25日に神宮外苑での全体練習で打撃などを行った後、「良かった。守備からアピールしていきたい」。強肩強打の捕手で23年ドラフト4位で常葉大菊川(静岡)から入団した、期待の若手が燃えた。

今季は2月の春季キャンプから1軍に同行。オープン戦は18試合中10試合に出場し、7試合でスタメンマスクをかぶった。今季の1軍実戦チーム2号の本塁打を放つなど打撃で良さを出す場面もあったが「ムー(中村悠)さん、カキ(柿沼)さん、古賀さんらの方が座ったときに安心感がある。技術だけでなく『この人がいれば安心するな』という選手になりたい」。ホッとさせる存在を目指す。

昨季打率2割8分で盗塁阻止率5割の古賀、WBC出場の中村悠の正捕手争いは激しい。ベンチスタートが増える可能性もあるが「いろんな人のリードや配球を勉強するいい機会だと思う」とマスクをかぶらない時間も貪欲に過ごす。

もちろん武器である打撃力も生かす。「とにかくくらいついていきたい。キャンプやオープン戦を通じてやってきたことを出せるように。率を残せるようにしたい」と力込めた。

故障の影響もあり2軍でも昨季の出場は33試合。それでもポテンシャルは高く、20歳になったばかりだが今年はここまで1軍にい続けられた。池山監督は「まだまだこれからの選手。いい経験をしている」と期待。飛躍の1年にするためにも、上の舞台での奮闘を続けたい。【塚本光】

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