亡き母が作ってくれていた-。ヤクルト池山監督は祝福の気持ちを持って開幕戦の日を迎えた。
試合前にはマネジャーに頼んで赤飯を用意。それを食べてから戦に向かった。好発進へのゲン担ぎとしての意味もあるが、それだけではない。レギュラーシーズンが始まることを祝っている。
「無事に(開幕を)迎えられた縁起ものみたいな。おめでたいということで。迎えられることの幸せ(をあらわしたもの)だよな」
現役時代も開幕戦当日にはよく赤飯とタイ。亡き母がつくってくれていたものだった。今年はビジターのため赤飯のみ。ただ、神宮での本拠地開幕戦の前日となる30日には妹が赤飯とタイを振る舞ってくれる予定となっている。「おふくろが生きていたら同じようなことをしてくれたと思う」と感慨深い様子で語った。
よく身につけている赤いものにも亡き母の思いが詰まっている。「死んだおふくろに『あんた、つけときなさい』と言われた。その時はあんまりピンと来なかったけど、(昨年12月に)60になった時に靴、靴下、パンツ、スーツ、全部赤だった。新しく監督をするにあたって、赤をつけておけばいいのかな、いいことあるのかなと思いながら。守ってくれそうな気もするし。赤飯も赤だからね」。この日も赤のパンツとリストバンドを着用。家族の思い、1軍監督として開幕を迎えられたことの感謝など、さまざまなものを胸に戦っていく。【塚本光】



