日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)による事務折衝が20日、都内で行われた。ソフトバンク近藤健介外野手(32)が新会長として初めて交渉に臨み、現場の声を反映した球界改革案を提示した。

大きな進展を見せたのはサイン伝達機器「ピッチコム」の導入だ。近藤会長はWBC経験者の要望やサイン盗み防止の観点からメリットを強調。NPB側の前向きな姿勢を受け、「準備の整った球団からの先行導入してもいいと思う」と早ければ今季中の導入も見据えた。

一方、投球間隔を制限する「ピッチクロック」には慎重な姿勢を示した。投手の故障リスクへの懸念から「夏の臨時総会(7月28日)までに12球団の意見を集約し、改めて協議したい」と話すにとどめた。

また「審判員の待遇改善と評価制度の確立」を重点テーマに掲げた。ストライク、ボールの判定の正答率を給与に反映させるべきとし、その客観的指標としてMLBで導入ている自動ボール判定システム(ABS)の数値活用にも言及した。「選手が先頭に立ち、より魅力ある球界にしたい」と話した。