国学院大が、青学大のリーグ初の7連覇を阻止し、勝ち点5の完全優勝で、7季ぶり5回目の優勝を決めた。

最後も、今季の国学院大らしい勝利だった。5回1死満塁から田井志門外野手(4年=大阪桐蔭)の右前2点適時打で先制。四球を挟み、1死満塁とすると、石野蓮授外野手(3年=報徳学園)の今季5号となる左越え満塁本塁打。リーグのシーズン最多本塁打記録を21本塁打に伸ばした。

投げては先発の中井遥次郎投手(2年=中京大中京)が青学大打線を5回まで3安打に抑える好投で試合を作った。

今年、スローガンに掲げた「新国学院大」が結実した。同リーグには、6連覇中で昨秋、明治神宮大会で2連覇を達成した王者・青学大がいる。優勝をするには、どうしても越えなければならない壁だ。昨秋は、優勝争いをしながら、あと1歩で届かなかった。このままでは青学大に勝てない。選手たちは、1からチームを見つめ直し、新たなカラーを求め、新チームをスタートさせた。

その一番が打撃力の強化だった。昨秋は、チーム打率1割6分9厘で、リーグ最下位。このままでは太刀打ちできない。今冬は振り込に力を入れ打撃を強化。常に、相手のピッチャーに向かっていく気持ちをぶらさず、初球から積極的に振った。6日の第2戦では、3得点の全てが本塁打で、97年春に青学大が達成したシーズン最多17本塁打の記録に並ぶと、その後も本塁打で勝負を決め、21本塁打まで記録を伸ばした。

鳥山泰孝監督(50)は「国学院大らしくない数字かな。でもある意味、それが『新・国学院』というところの象徴だと思います」と、話していた。

今季、鳥山監督は試合前、選手たちに「魂が全てを越える」「精神が全てを超えていく」という言葉をかけていた。心技体すべての総合力で成し遂げた優勝だった。