誰もがエースと認める投球だった。法大・助川太志投手(4年=茗溪学園)が自己最長の11回を1失点の好投。試合には敗れたが、法大にとっては大きな収穫を得た。

初回からカットボール気味の速球を中心に明大打線を圧倒。「真っすぐに対して差されていた。速球で押せるとは思ってなかったんですけど」と自身の期待をも超える投球で、延長に入るまでに許したヒットは2本のみ。制球もさえ渡り、一つの四球も与えなかった。

0-0と延長戦にもつれる中で、マウンドを譲らなかった。10回も三者凡退に抑えたが、11回表に2死一塁から明大・光弘帆高内野手(4年=履正社)に右翼線に決勝適時二塁打を浴びた。「気の緩みがあった。甘いところにいってしまった」と打たれた1球を悔いたが、助川は133球を投げて1失点。内容、スタミナ共に成長を証明する一戦となった。

大島公一監督(58)も「(開幕)当初はひとまわりから、ふたまわりまでの想定だった。助川には申し訳ないが、予想は超えている。エースになってくるのかな」と目を細めた。助川自身も「道のりはすごく遠いけど、(法大OBのDeNA)篠木さんのように自分がチームメートから信頼されるピッチャーになれれば」と決意。この春から1戦目先発の座をつかんだが、秋に向けてここからさらにもう一皮むける。