プロ注目の大商大・春山陽登外野手(4年=敦賀気比)が初の春の神宮でうれしい一発を放った。

3番右翼で先発出場。初回第1打席は遊直、3回第2打席では死球を受けて出塁し、迎えた第3打席。速いスイングで初球を振り抜くと打球は左翼スタンド中段まで飛んだ。

打つことができたのはある“勝負服”のおかげだった。「やっぱ(富山)監督さんが近くにおるとか思ったら気抜かれへんし。思いを背負うとかそんないい格好言わないんですけど、なんか打てるかなって。昨日(9日)の夜にズボン替えて、富山さん(監督)のズボンできました。そんならほんまに打てたんで。監督さんさすがですよね」。以前余っていたものをもらったという富山陽一監督(61)のズボンを履いて臨んだのだ。

そんな裏話がある豪快な一打を、各球団のスカウトも高く評価。巨人のスカウトディレクター・榑松伸介スカウトは「すごい当たり。打球の上がりもいいし、やっぱり積極性もあるし。あの長打力はプロ野球のなかでもトップクラスにいけるのでは。長打力とミート力を両方兼ね備えたいいバッター」。ロッテの三家和真スカウトは「遠くへ飛ばせる能力は魅力。スイングスピードや力があるから中段まで飛んでいる。長打を打てる右の外野手っていうのは貴重」。

春山にとって今大会への思い入れは強い。1年秋に明治神宮大会に出場。ベンチ入りし、代打出場もしているが「春の全国っていうのは今回初めてだったんで。かける思いというのは、やっぱり強いものがありますね」。

日本一を目指して次に戦うのは昨年王者の東北福祉大(仙台6大学)。「もうやるべきことをやるだけ。もちろん明日(11日)もこのズボンで、(富山)監督さんからいただいたものでいきます」。準々決勝も、持ち前のパワーでチームを勝利に導く。

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