巨人先発井上温大投手(25)が好相性のDeNA打線を封じ込めた。許した走者は2回の度会の内野安打、6回の三森の左前打のみ。105球を投げて7回2安打無失点6奪三振という堂々たる投球だった。
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ふーっと息を吐く。巨人井上が、マウンドで意識するのは呼吸だ。毎球投じる前に、深呼吸するのがルーティンとなっている。「打たれてもいいから、できることをやる。投げた先のボールのことはわからないので」。自らコントロールできる“投球前”に焦点を当て実践している。
全体ミーティングで、メンタルトレーナーが言った。「夏場に向けて、疲れを残さないためにも息を吐くことを意識しなさい」。5月29日の日本ハム戦(エスコンフィールド)前、その言葉がふと浮かんだ。キャッチボールで「肩が上がりやすい」と体の性質を発見した。「息を吐いたら、自然と肩が落ちる。いいボールがいくんです」。硬直した上半身の無駄な力が抜け、軸足を上げた際にしっかりと立てる。腕の振りやすさを感じその試合から取り入れると、5回2失点の粘投。以降、5試合連続2失点以下と投球の安定感が増した。
この日は7回無失点の快投に加え、4回には自らの犠飛で追加点をたたき出した。3度あった打席直後のマウンドでも、全て3者凡退。「すべての動作をゆっくり。呼吸もゆっくりと心がけました」。わずかな時間で自分のペースを守り、慌ただしさを感じさせなかった。チームトップの6勝目をあげた背番号97は、息を整え淡々と腕を振っていく。【北村健龍】



