巨人が接戦を制し、首位を守った。2回2死、笹原操希外野手(22)が中日金丸の直球を初球から迷わず振り抜いた。打球は右翼席へ飛び込む先制ソロ。通算27打席目で待望のプロ初アーチを放ち「とにかく塁に出ることを考えていました。ホームランが打てて、先制できてうれしい」と笑みがこぼれた。
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笹原には忘れられない対戦がある。上田西(長野)に進学して間もない高校1年時の4月。練習試合で記念すべき高校初打席に立った。「打てるだろうと思っていた」。だが、相手のプロ注目左腕のボールに度肝を抜かれた。「めちゃくちゃ球速くて。『これで高校生? バケモンだろ』って。こういう人がプロに行くんだなと思いました」。その投手こそが前橋商(群馬)の3年生、井上温大だった。
運命的な縁は続く。笹原は21年育成ドラフト4位で井上と同じ巨人に入団。投手と野手でポジションは違ったが「気づいたら仲良くなっていました」と意気投合した。寮で夜更かしして22年サッカーW杯カタール大会を観戦したことも思い出の1つ。高校時代に対戦したことも「ずっと話してます」というが「(井上からは)覚えてねぇよと言われます」と笑みを浮かべる。
衝撃を受けた井上との初対戦から約7年。1軍通算27打席目で放ったプロ初本塁打はくしくも井上の登板試合で、試合を決める決勝弾となった。「温大さんの試合で打てたので、それが一番うれしいです」。希望を操ると書いて操希(みさき)。これからも井上、そしてチームの勝利を操る一打を放っていく。【水谷京裕】



