日本野球機構(NPB)は8日、6月度の「大樹生命月間MVP賞」の受賞選手を発表し、阪神高橋遥人投手(30)が4戦全勝でセ・リーグ投手部門では初の3カ月連続となった。開幕からの3カ月連続は両リーグ通じて初めて。
セ・リーグ打者部門は5本塁打の阪神森下翔太外野手(25)が受賞。前の2カ月の佐藤輝明内野手(27)に続いて、3カ月連続で同一球団が投打独占する快挙を達成した。
◇ ◇ ◇
高橋は歴史的な偉業を謙虚に受け止めた。
「本当に、文句なし(の受賞)ではないので。5月もそうですけど、もうみんなのおかげでしかないです。成績的に3、4月はよかったけど、落ちてきている。あの感じで進むわけはないと思ってました。それに抗いたいと思っていた。みんなが打ってくれている。頼ってばっかりなんで、頼られるピッチングをしたいです。運です」
6月は4戦全勝だった。手応えがあった試合として挙げたのは21日のDeNA戦(横浜)だけ。「最後まで投げ切れた。印象に残っています」と6試合ぶりの完投。わずか1失点で勝利をもたらした。
このDeNA戦を含めただ1人、月間4勝を挙げたが満足していない。高橋は中身を見ていた。
13日のオリックス戦(京セラドーム大阪)は6回3失点(自責2)。同28日の広島戦(マツダスタジアム)は代打を出された7回に勝ち越してくれた。
「出来すぎとはずっと思っていたので。6月もみんなのおかげで4勝して、それも出来すぎ。(月間MVPに)もっと見合った数字とボールを追い求めていきたいです」と貪欲(どんよく)に話した。
この約5年で左肩、左ひじ、左前腕と商売道具に計5度のメスが入った。「完全体」として過ごす久しぶりのシーズンで歴史的な快進撃を続けてきた。肝心の体調面に不安はない。
「肩、ひじ、手首は大丈夫です。前腕(の状態)がもっと上がってくるかなと。落ちてはないです」
7日の巨人戦(東京ドーム)で開幕連勝は10で止まったが、ポテンシャル全開の左腕は、まだまだ先を見ている。



