ヤクルトが継投での無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。レギュラーシーズンではプロ野球6度目で、外国人投手のみでの達成は史上初。連敗は6でストップし、貯金は2に戻し今季初のゼロを阻止した。

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マツダスタジアムに、ヤクルトナインと燕党の安堵(あんど)の息と歓声があふれた。1点リードの9回2死二、三塁、カウント2-2。守護神ホセ・キハダ投手(30)の高め153キロ直球に広島菊池のバットは空をきった。レギュラーシーズンではプロ野球6度目となる、継投での無安打無得点試合達成。外国人投手のみのノーヒットノーランリレーは史上初の快挙だ。

ウォルターズ まず、そういった記録が作れたことはすごく幸せで光栄。リランソ、キハダは素晴らしい選手。一緒に野球をやっていてすごく心地いい2人なので、その2人と記録を作れたことはうれしいです。

先発は今季から中日より加入したナッシュ・ウォルターズ投手(29)。3度目の先発マウンドだった。初回から3者凡退。四球、死球、失策で出塁を許すも得点は与えず、7回無安打無失点の快投を披露した。メモリアルな来日初勝利。試合後は観戦していた妻の元へと向かい、「最大の支援者で常に自分の最高のパートナー。自分の野球を後押しして、日本でやるという時もわざわざ来てくれた。彼女がいなかったらこういう成功もない。常に自分が投げる時は来てくれている」と感謝した。

8回はヘスス・リランソ投手(31)がマウンドに上がった。わずか8球で3者凡退に抑え、来日から17試合連続自責0。9回はキハダが2四球でピンチを招くも、安打と失点は許さず切り抜けた。今季加入の外国人投手3人で達成。ウォルターズは「3人で小さいグループだけど、お互いにケアしながらいい関係性を築けている」とうなずいた。

チームは連敗を6で止め、貯金は2に戻し、今季初の貯金なしを回避した。ウォルターズは「守備にも助けられた。彼らも同じヒーロー」。再びセ界の頂点まで走って行く。【塚本光】

◆ナッシュ・ウォルターズ 1997年5月18日生まれ、米国出身。リンデール高から15年の大リーグドラフト3巡目でブルワーズ入団。大リーグでは22年エンゼルスで1試合に投げ、勝敗なし。昨季は中日でプレーし、救援で3試合に投げ勝敗なし、5回を投げ無失点。昨年オフに中日を自由契約となり、ヤクルト入団。今季は4月17日巨人戦、5月3日DeNA戦に先発して2戦2敗だった。195センチ、102キロ、右投げ右打ち。

▼ヤクルトがウォルターズ、リランソ、キハダの3人でノーヒットノーランを達成。公式戦で継投による無安打無得点は21年8月15日ソフトバンク以来6度目(日本シリーズでは07年<5>戦の中日が記録)。セ・リーグでは17年6月14日巨人以来2度目で、ヤクルトでは初。今回のように外国人投手だけの継投で達成は史上初めてだ。先発したウォルターズは通算6試合目の登板で来日初勝利。継投によるノーヒットノーランで初勝利を挙げたのは、41年8月2日の江田(阪急)以来85年ぶり。ちなみに、無安打無得点で初勝利を挙げたのは65年外木場(広島)と87年近藤(中日)の2人がおり、外国人投手ではまだいない。

▼ヤクルト池山監督(ウォルターズについて)「本当に素晴らしい投球。(7回2死一塁のマウンドで)100球近くなって2アウトで、継投でマウンドに行ったけど、バッテリーが『もう1人いきます』と言ってくれたので、7回投げきることができました」

▼ヤクルト山野辺(2回2死二塁から先制の適時三塁打)「ナッシュ(ウォルターズ)がバントしてくれたんで、言葉はわからないですけど気持ちは伝わった。ランナーが出た後に(マウンドで)『あなたはできる』と声をかけた」

ヤクルト古賀(3投手をリードし継投でのノーヒットノーラン達成)「打たれてる打たれていないは考えずに。なんとしても勝ちたいというのがあったので。ゼロで抑えられれば負けることはないと思っていたので、まずはそこにフォーカスしてリードしてました」

▼ヤクルト・リランソ(8回に登板し3者凡退。継投ノーヒットノーランに)「一番は神様に感謝して記録をつくれたことに感謝しています。きょうの主役はウォルターズ選手なので、そこにも貢献できたのがシンプルにうれしい」

▼ヤクルト・キハダ(史上初の外国人投手のみでの継投ノーヒットノーランに)「そういった記録がつくれてすごく幸せです」

▼ヤクルト古賀(3投手をリードし継投でのノーヒットノーラン達成)「打たれている、打たれていないは考えずに。なんとしても勝ちたいというのがあったので。ゼロで抑えられれば負けることはないと思っていたので、まずはそこにフォーカスしてリードしていました」

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