全セの阪神佐藤輝明内野手(27)が「マイナビオールスターゲーム2026 新型日産キックス ホームランダービー」で初の決勝進出を果たした。1回戦では昨年準決勝で敗れた全パ日本ハム清宮幸太郎内野手(27)に延長戦の末、勝利。準決勝では森下翔太外野手(25)との「阪神ダービー」を制した。25年のセ・リーグMVPと40本塁打、102打点で2冠を獲得したスラッガーが、初優勝に向けて第2戦の地・富山でもアーチを描きまくる。
◇ ◇ ◇
祈りが通じた。佐藤は2年連続4度目のホームランダービー出場。1回戦と準決勝の日程は「絶対に東京ドームがいい」と懇願していた。第2戦の富山から出番なら、暑い屋外で3試合になる。「まじで(後半組は)きついので」。優勝を目指していた男が、念願の地で決勝進出を決めた。
初戦は昨年の準決勝で敗れた清宮幸と対決。6-6で延長戦に突入し、最終的に計10-8でリベンジを果たした。「延長は予想外だった。勝てて良かったです」。打撃投手を任せた阪神坂本との息もぴったり。「良いところに投げてくれたので」と先輩に感謝した。
準決勝は阪神森下との虎対決だった。1回戦で9発を放った弟分を7-4でくだし「負けられないと思った」とニヤリ。佐藤と森下はリーグ戦でも白熱した本塁打王争いを繰り広げている。現在は2本差で森下がトップだが、まずダービーは佐藤に軍配が上がった。
「力んだらダメなのでかる~く」。球宴ならではの脱力打法が勝ち抜くこつだった。フルスイングしなくとも東京ドームでひとり豪華な花火大会。昨季40本塁打、102打点で2冠とリーグMVPを獲得したスラッガーは圧巻だった。試合になれば1回1死の第1打席で右翼席に26年球宴1号。決勝進出にふさわしい打棒で東都のプロ野球ファンを沸かせた。第2戦、富山で勝てば初のダービー優勝。「1本でも多く打てるように」。北陸のファンがアーチ連発を待っている。【只松憲】



