広島秋山翔吾外野手(38)が最下位転落の危機から救った。
1点ビハインドの8回2死一塁。カウント1-1から初対戦の中日吉田の大きく曲がるスライダーに体の開きを抑え、思い切り振り抜いた。「腹をくくってもいいかなと。あの球が来そうだなって、ちょっと予感があった」。左腕の軌道はネクスト・バッタースボックスで確認済み。初見でもイメージを描いたことで完璧に捉えた。
この日は広島県内に住む、ひとり親家庭13組30人を招待した。西武時代の15年に始め、広島でも4年目。今年はこの日まで4度、計46組110人を招いた。これまで初先発出場した試合もあれば、負傷交代に終わった試合もあった。試合前は「どっちに転ぶか」と笑っていたが、最終打席で好転させた。「守備でもより気を抜けないし、打席でもなんとか1本見せたいという思いもあった。自分にとっても大きな活動になっているかなと、相変わらず思います」。自身が試合に出続けることで、社会貢献活動の広がりを与えられると信じている。
ひと振りで悪い流れを振り払い、チームの後半戦最初のカードを勝ち越しに導いた。新井貴浩監督(49)も「最後、アキの逆転本塁打というのが、本当に素晴らしい本塁打だった」とチーム最年長をたたえた。



