首位阪神が2位巨人との直接対決で3連勝し、前日29日に点灯した優勝マジックを21に減らした。巨人とのゲーム差は4・5に開き、本拠地甲子園での天王山で圧勝した。先発の才木浩人投手(27)は5回以外は走者を出してピンチを背負うも、粘りの投球で6回5安打無失点に抑えて今季8勝目。巨人戦は11連勝となり、62~63年の中日権藤博に並ぶ歴代最長タイの快挙となった。

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才木と巨人打線の対決は約1カ月前の「あと1球」以来だった。7月24日の甲子園。1-0の9回2死三塁、カウント2-2からダルベックに逆転2ランを許した。劇的アーチに約30秒間も立ち上がれなかった。完封間近でフォークが真ん中に浮き、ダルベックは絶好球を逃してくれなかった。だが後日、才木は球種選択について「後悔はない」と言い切った。

悔しかったのはその過程だった。「僕らバッテリーはフォークをチョイスした。バッテリーでできることは全てやった」と自信を持って白球を指で挟んだ。「あとは僕がしっかり投げるだけだった。あれは完全に僕の投げミスです」。

周囲には「直球を投げるべきだった」という声もあった。「たぶんいろんな人が思っていたと思います。あそこ真っすぐだろみたいな。でもそれは結果論」。起こっていない未来は誰にも分からない。肝心なのは確固たる意思を持って投げたかどうかだ。「自分は真っすぐを投げておけば…、なんて思わないです。結果論の声に耳を傾けることはなかった」。投手と捕手は決断の連続。この日も、これからも、悔いのない道を選んでいく。【只松憲】

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