左アキレス腱(けん)の断裂から再起を目指す阪神石井大智投手(29)が完全復活へ秒読み段階に入った。2日、ファーム・リーグの日本ハム戦(SGL)に6回から3番手でリリーフ登板し、1回を1安打無失点と貫禄の投球を見せた。復帰後は計5イニングでソロ被弾のみの1失点、9奪三振。最短で5日からのDeNA2連戦(甲子園)で1軍復帰する可能性が高まった。
出番は試合中盤。歓声を受け、マウンドへ向かう。先頭に右前打を許したが、無死一塁で清水優を真ん中低めフォークで空振り三振に斬った。続く西川は右飛、最後はリンを遊ゴロ。1ストライクを奪う度、虎党からは拍手も送られる。期待、存在感の大きさを物語っていた。平田2軍監督は「本人は1試合、1試合、自分の調子、感覚を確かめながら投げている。手応えは感じていると思いますよ」。この日は最速151キロを計測した。さらに投じた17球中11球が変化球。“柔”を織り交ぜ、盤石ぶりを示した。
順調にステップを踏んだ。8月23日の2軍ソフトバンク戦で193日ぶり実戦復帰を果たした。その後は同26日の2軍広島戦を経て、同29、30日の2軍オリックス戦で連投テストも完了していた。
一時は今季絶望の危機も、超速回復でシーズン終盤に間に合う見通しとなった。「自分の目標は1軍」と青写真を描いていた右腕。昨季は50試合連続無失点の日本記録を樹立した。首脳陣、チームメート、そしてファンが無双リリーバーの帰りを待っている。



