日本ハム新庄剛志監督(54)が28日、エスコンフィールドで行われた秋季練習にサプライズ登場した。現役時代に使用していたものと同型とみられる、米大リーグ歴代最多762本塁打のバリー・ボンズ氏のモデルをほうふつとさせるバット2本を持参。今川、郡司、五十幡、田宮の4選手にフリー打撃での使用を促し、普段とは違うバットで新たな感覚をつかむ機会を設けた。
バットは先端をくり抜いたものと、くり抜いていないものの2種類。グリップが太く、重心がやや手元寄りにあるのが特徴だ。横尾打撃コーチは狙いについて「自分の引き出しを増やす」と説明。ヘッドの返り方や打球の飛び方が異なるバットを使い、打撃の幅を広げることを期待した。
横尾コーチによると、最初はタイミングを合わせるのが難しいものの、徐々に対応して本塁打を放つ選手もいた。今川は9本の柵越えに「意外と飛ぶんだと」。横尾コーチは「コンタクト率は上がる。(そこから)どうやったらこのバットでも飛ぶんだっていう工夫ができる」。芯を外しても打球が外野の前に落ちるなど、新たな発見にもつながるという。
突然の指揮官登場に、練習の雰囲気も一変した。林ヘッドコーチは「(秋季キャンプ初日の)30日からは来るという話を聞いてましたけど、今日来るとは」。横尾コーチは「選手たちはやっぱり緊張感が出ている。ボスがいるだけで空気が変わる」と実感。普段とは違うバットを手にした選手たちの姿に「ボスがいないと選手たちがあのバットは持たないですし、そういう意味でも目的を持った練習ができた」とうなずいた。
新庄監督は30日からの秋季キャンプ初日から参加する方向で、この日は「キャンプが始まったら話します」と話した。来季の巻き返しへ、早くも独自のアイデアで、選手たちに刺激を与えた。【永野高輔】



