ヤクルトドラフト1位の東京ガス藤沢涼介外野手(24)が俊足をいかして三塁打を放った。

三菱自動車倉敷オーシャンズとの1回戦に「3番・DH」で出場。5回2死から4球目をはじき返すと、打球は前進してきた右翼手のグラブのわずかに横を抜けた。相手投手の微妙に変化する球に苦しんだというが、うまく合わせられたことに「スイングの幅は広いので、こういうことが起こる確率は高いのかな」。右翼手が打球を処理する間に藤沢は一気に三塁まで駆け抜けた。

ドラフト指名後初となる公式戦で、試合前は多少普段と心持ちが違ったが「試合に入ってからはもう全然、対投手に集中することを考えてやってます」と目の前の打席に集中した。

横浜国立大時代から思い描いたプロへのステップは「思い通り以上」。東京ガスでの2年間は大学時代とはまた違う成長があった。

「バッティングで言ったら打率が残るようになった。スイングの幅が広くなったことが一番個人としては成長。会社を背負って野球をする責任感、背負っているものが大きい中で野球をして、チーム全体だけじゃなくて会社全体がそれで一喜一憂できるところは、また大学野球とは違う」

試合は7回に3-3の同点とされて迎えた9回裏。先頭の阪神ドラフト6位越川海翔捕手(24)が四球で出塁すると、その後1死二、三塁で打席は越川。だが申告敬遠で一塁へ歩くと、4番富岡泰宏外野手(29)が中犠飛を放ちサヨナラ勝ちとなった。

5大会連続15回目出場の東京ガスはこれで2回戦進出。藤沢は「ずっと2年間応援してくれていたので、自分も寂しいし会社も寂しいと思う。その気持ちを結果で出して感謝の気持ちを伝えられたら」と、勝ち進んで仲間との最後の時間を少しでも長いものにする。

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