侍ジャパンのカブス鈴木誠也外野手(28)が、3月のWBCへの出場を辞退することが濃厚であることが27日、分かった。米国時間25日(日本時間26日)、米アリゾナ州メサでのカ軍キャンプ中に左脇腹の張りを訴え、出場予定だったオープン戦を欠場。最終的には近く出るMRI検査の結果を待って下されるが、3月9日に1次ラウンド初戦を迎えるWBCの出場を回避する可能性が高い。
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苦渋の決断となりそうだ。最終決定は近く出るMRI検査の結果待ちだが、鈴木はWBCを欠場することが濃厚となった。脇腹の張りは無理をすれば悪化しやすく、痛みが長引く箇所。1次ラウンド初戦の中国戦(東京ドーム)まで10日と迫っており、シーズンへの影響も考えると、WBC出場は回避せざるを得ない状況だ。
鈴木本人は侍ジャパンの一員として、3大会ぶりの世界一へ挑む強い決意を抱いてきた。3月2日にエンゼルス大谷と同じチャーター機で帰国し、チームに合流するプランもあったが、既に取りやめた。侍ジャパンとしては、早期回復の可能性にかけ、同9日の中国戦ギリギリまで出場可否の最終判断を待つ選択肢も持っている。だが、5年総額8500万ドル(約110億5000万円)の契約を結ぶ鈴木はカ軍の至宝。カ軍としても、無理はさせられない事情がある。
辞退となれば、侍ジャパンは大きな柱を欠いて、WBCを迎えることになる。鈴木は17年の前回大会を経験し、19年のプレミア12と21年東京五輪では4番を務めた。今回も村上、大谷、吉田らとともに、主軸を担う立場だ。主砲には左打者が多く、米国の野球を知る右打ちの鈴木の存在は貴重。守備では正右翼手として期待されている。鈴木が抜ければ、栗山監督は攻守に構想の再考を迫られる。
この日、宮崎強化合宿を終えた指揮官は「もう1回、最終的に確認して。誠也にとって、大きなことになってなければいい」と願っていた。だが、無理はさせられないことも理解している。最悪の事態に備えて、予備登録の中から代わりのメンバーの選考に入っており、阪神近本光司外野手(28)、広島西川龍馬外野手(28)らが候補に挙がっている。2人とも昨年11月の強化試合に出場しており、栗山監督としても特徴をつかんでいる点は大きい。
◆過去のWBC日本代表の途中辞退者 06年の第1回大会は、壮行試合で黒田(広島)が右手を負傷し、開幕前の2月25日にロングリリーフが可能な久保田(阪神)が代表入り。馬原(ソフトバンク)は、左肩痛で渡米後に離脱した石井弘(ヤクルト)に代わって緊急渡米し、2次リーグから合流した。09年の第2回大会は2次ラウンド最終戦で村田(横浜)が右太もも裏肉離れを起こし、栗原(広島)が準決勝から合流した。17年の第4回大会は嶋(楽天)がキャンプ中に右足を痛め、代表合流後も別メニュー調整が続き3月3日に辞退を決断。炭谷(西武)がメンバー入りした。




