プロボクシング前WBA、WBC世界フライ級統一王者寺地拳四朗(34=BMB)が約1年ぶりの再起戦で世界3階級制覇を目指す。

20日、東京・両国国技館でWBO世界スーパーフライ級3位として同級4位イスラエル・ゴンサレス(29=メキシコ)との同級王座決定戦を控える。9日には東京・練馬区の三迫ジムで練習を公開。シャドーボクシングをはじめ、加藤健太トレーナー(40)とのミット打ち、サンドバッグ打ちをそれぞれ1ラウンドずつ披露し、好調ぶりをうかがわせた。

昨年7月、リカルド・サンドバル(米国)に判定負けし、フライ級統一王座から陥落して以来、約1年ぶりのリングとなる。1階級上げた初戦。ノースリーブTシャツからは見えた両腕はより筋肉質で太くみえた。寺地は「筋肉はついたと思う」と手応え。加藤トレーナーは「数値的には変わっていないが、体が当たった時のたくましさは出てきた。耐久力はついた気がする」と口にした。

当初は25年12月、サウジアラビア・リヤドで当時のIBF世界同級王者ウィリバリド・ガルシア(メキシコ)に挑戦するはずだったが、前日計量後に王者が体調を崩して試合中止に。今回は3団体(WBA、WBC、WBO)統一同級王者だったジェシー・ロドリゲス(26=米国)の王座返上により、巡ってきたチャンスとなる。

昨年末のガルシア戦でスーパーフライ級の前日計量までは1度経験している。寺地は「フィット感は前回よりもいい感じがする。パワーもそこまで落ちていない」と自信の笑み。フィジカル面の指導を受ける篠原茂清トレーナーとの大阪合宿に加え、東京の出げい古期間中も自重トレやマシンを使った体作りのメニューを継続。「(階級を上げ)結果的に試合まで長くなって、スーパーフライ級の体になった」と強調。プラス思考で最終調整している。

ベルトを争うゴンサレスは元3団体統一同級王者ロドリゲスら世界トップとの対戦経験が豊富。手足が長く、KO率は高くないが、打ち合いも得意だ。実力者との決定戦に向け、寺地は「モチベーションは基本、高く持っている。試合までワクワクしている。無理にKOは狙わず勝つ試合をしたい。チャンスがあれば倒しにいく」と充実した表情を浮かべていた。【藤中栄二】