プロボクシングWBC世界バンタム級王者井上拓真(30=大橋)が28日、横浜市の所属ジムで行われた会見に出席した。27日、トヨタアリーナ東京で、同級1位那須川天心(28=帝拳)との再戦に臨み、7回にダウンを喫しながらも3-0の判定勝利を収めた。2度目の防衛成功となってから一夜明け、井上は「素直な気持ちとしてはすごいプレッシャーも大きかったですし、ホッとしている」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
会見に同席した所属ジムの大橋秀行会長(61)は「(7回の)ダウンを取られたところ以外は良い出来だったのではないかなと思う」と評価を口にした。次戦の出場興行について「未定」としつつも、挑戦者はWBCから義務づけられる指名試合になると明かした。同級1位のWBCシルバー王者アンドリュー・カイン(30=英国)で、今年2月に挑戦者決定戦にも勝利している。
また同会長は「この(大橋ジムの世界王者第1号)川嶋勝重から始まって今までの世界戦の中で1番感動した試合だった。私の(会長として)世界戦史上、1番感動しました。いろいろなアクシデントを乗り越えてね」と明かした。2カ月半前となる7月上旬のスパーリング開始時に目をカットしていたが、同会長は「(カットは)全然、大丈夫。それは問題外。それ以外の危機? そう。アクシデント続きだった? うん」と最終調整段階でピンチがあったことを明かした。
また同会長は4団体統一スーパーバンタム級王者の兄尚弥(33=大橋)との兄弟王者について「2人はハートが強いよね。すごい(7回のダウン後の)8回からの勝負で前に出て攻めていくんだからね。本当に忘れられない1戦になります」としみじみと語った。

