最近、プロボクサーの「バラエティー力」は侮れないと、あらためて感じることがあった。具志堅用高、ガッツ石松、輪島功一ら、かつての偉大な世界王者もテレビに出演してお茶の間を沸かせてきたが、現役選手の秘めた? 才能もなかなかのものだ。先日、関西のプロボクシング関係者50人が集結して行われた「痛快! 明石家電視台」(毎日放送)の収録取材は、司会の明石家さんまの「お笑い力」にも後押しされ、大いに盛り上がった。
一般人が想像できない事実を打ち明けたのが、元東洋太平洋スーパーフェザー級王者の仲村正男(28=渥美)だった。ある試合前のこと。リングに上がってから尿意を抑えられなくなった仲村は、我慢できない旨を陣営に相談。既にリングからは下りられない状態だったことから、国歌斉唱時にどさくさに紛れて試合用のパンツを着たまま尿を出し、会長が水をかけてごまかしてくれたことを告白した。そこで、ドッと笑いが生まれると、長谷川穂積と並んでゲスト参加していた井岡一翔も「試合前のトイレ話」に参戦。「僕は、こまめに行きます。グローブをつけたまま、誰かにパンツを下ろしてもらってやることもあります」と、ボクサーならではの裏話を打ち明けた。
もう1つ、人気者の大変さが分かるエピソードを明かしてくれたのが、東洋太平洋バンタム級王者の山本隆寛(25=井岡)だ。「井岡さんがすごすぎて、目立たないボクサー」として紹介された山本は、ジム帰りに井岡らとよく行く銭湯での話を披露。「小学生5、6人が『あれ井岡ちゃうん』と言って、井岡さんに握手を求めにきたんですけど、その1人が、ち○ち○をべろんと触った手を出してきたんです」と、ジム先輩の井岡が思わぬ事態に見舞われた話を明かした。それでも、その子供にしっかりと握手で応えたという井岡は「ちょっと嫌でしたけど、さすがに小さくてかわいらしい子だったので、受け入れてあげないといけないなあと思って」と苦笑い。スタジオは、爆笑に包まれた。
シモの話ばかりではない。プロボクサーのすごさを見せてくれたのが、元世界2階級王者の長谷川だ。テニスボールをゴムでつないだ帽子をかぶり、動きが不安定な小さなボールに向かってパンチを続け、プロ仲間から驚きと喝采の拍手を浴びた。明石家さんまに振られて、井岡もやろうとしたがうまくできなかった。それほど難しい練習法は、もともとは五輪2大会連続金メダリストでWBO世界フェザー級王者のワシル・ロマチェンコ(28=ウクライナ)が取り入れていたという。その話を長谷川から聞いたさんまは、すかさず「ナニ? ロマチンコ?」。またも、スタジオが爆笑に包まれたことは言うまでもない。【木村有三】


