名古屋場所初日を迎えた10日は、参院選の“千秋楽”。選挙権が18歳に引き下げられて初めての投票が行われ、多くの10代が投票所へ足を運んだ。日本相撲協会も通達を出し、力士らは期日前投票へ。唯一の10代関取、十両佐藤(19=貴乃花)も部屋宿舎のある三重・桑名市で期日前投票を終え「昔は見ているだけだったけど、投票できるんだな、と。自分の1票だけでは変わらないけど、影響は出るのかな」と、投票を振り返った。
佐藤は幼少期から父一哉さんに連れられて、投票所にも足を運んでいた。「おやじが厳しいので、いろいろ教えてもらいました。日本人なら選挙に行け、とか」。若者の関心の薄さも懸念されるが「義務なんて言っている時点でダメ。やって当たり前でしょう、日本人なら」とバッサリ。大人でも、この発言にドキッとする人がいるのではないか。
投票の決め手は「やっぱり、日本人らしい人。言ったことをコロコロ変えないとか、ナヨナヨしていないというか」。その言葉どおり、土俵では元幕内の旭秀鵬を真っ向勝負で破った。1本、筋の通った男は頼もしい。それは政治も相撲も、同じかもしれない。【桑原亮】


