これを食べれば、あなたも新弟子の気分!? 国技館の地下にある、協会員専用の食堂で提供されるカレーを再現した「国技館カレー」が、今場所から館内で発売された。レトルトで1個400円。新弟子から理事長まで、誰しもが教習所時代に食べるカレーだ。今でも10日に1回は食堂で提供されており、親方衆や関係者が場所中などで食べていたが、ついに一般人にも伝統の味が解禁される。

発案は協会広報部の高崎親方(元前頭金開山)だった。売店ではタオルなどグッズは充実しているが、代表的な飲食物は焼き鳥くらい。角界でも「セブンプレミアムのような」プライベートブランドの開発が急務と感じた。昨年末から広報部で7人体制のチームをつくり、3、4回の試食を経て味を忠実に再現。高崎親方は「お客さんがお土産として買ってくれるようになれば」と期待した。

味にも自信がある。具材に特別な工夫はないが、豚肉とタマネギをたっぷり使った“王道”の味。レシピは蔵前国技館時代から変わっていないという。料理の腕前でも知られる同親方は「自信を持っておすすめできます」と力強く話した。

【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)