前WBO世界同級王者で挑戦者の亀田和毅(23)が、王座奪取に失敗した。王者ジェイミー・マクドネル(29=英国)から3回にダウンを奪うも、中盤以降はポイントを奪われ、0-3の判定で敗れた。亀田陣営は判定を不服とし、WBAに再戦を求める方針を示唆した。3兄弟は所属ジム会長らが日本ボクシングコミッションから処分され、国内で試合ができない。和毅はプロ初黒星で戦績は31勝(19KO)1敗となった。
採点の結果が読み上げられると、和毅はぼうぜんと立ち尽くした。ジャッジ3人がそろって113-114という僅差の判定。プロ32戦目での初黒星に「負けたと思ってないから悔しさもない」。結果に納得のいかないファンからブーイングが起こったことにも触れ「試合を見てくれた会場のお客さんが一番分かってると思う」と淡々と話した。
3回に右フックでダウンを奪うなど、序盤は優勢だった。だが、手数が減った7回以降、王者のジャブとクリンチワークに苦しみ、ポイントを重ねられた。当初は保持していたWBO王座をかけた統一戦を計画も、WBO側がWBAはスーパー王者パヤノがマクドネルよりも上位の王者であるとの見解を発表。統一戦と認められず、王座を返上して臨んだ試合だった。
陣営は採点を不服とし、再戦を要求する方針。会場で声援を送った長男興毅は「代理人からは『WBAに提訴し、再戦を要求する』という話をされた。早期の再戦を実現してもらいたい」と話した。昨年2月に国内で試合が出来なくなって以降、亀田家を引っ張ってきた和毅は「自分は若いし、まだまだこれからの選手。もっと練習して強くなる」と前を向いた。

