23年ぶり7人目の沖縄出身世界王者になる! WBC世界スーパーフライ級2位江藤光喜(27=白井・具志堅)の世界初挑戦が、1日に都内で発表された。11月28日にゼビオアリーナ仙台で、同級王者カルロス・クアドラス(27=メキシコ)のV5戦に挑む。13年にタイでWBA世界フライ級暫定王座を獲得も、国内では世界王者として認められない。真の世界王座奪取へ、沖縄生まれのガッツと強打でKO奪取を宣言した。

 発表会見で司会者からの質問に、江藤は「なんでしたっけ?」。具志堅会長とともに会場に終始笑いを提供し、笑みが絶えなかった。「やっと来たかって感じ。日本でできるのもうれしい。このチャンスを逃しちゃいけない。KO勝負。グダグダするつもりはない。ウチナー(方言で沖縄の意味)として戦う」。世界初挑戦の喜びの中に、威勢のいい言葉が並んだ。

 沖縄からは具志堅会長以来、6人の世界王者が誕生した。ボクシング王国も、92年に平仲が海外奪取後は新王者が誕生していない。元王者の1人である浜田氏も同席していた。「沖縄では口は下手でも腕で勝てと言われる。気持ちは伝わる。リングで爆発させるでしょう」。王者が契約する帝拳ジム代表ながら、故郷の後輩に異例のエールだ。

 具志堅ジムからは男子の世界戦3人目で悲願がかかる。具志堅会長も「沖縄人は外国人に強いんだ。1回から行かせる」と拳に力を込めた。

 8月には長野・車山で1週間の走り込みキャンプをこなした。スーパーフライ級に上がったことで「やったと思った」と、1度は13キロ落とした減量も楽になる。暫定王座はタイで日本人世界戦初勝利だった。「半分認められなかったが、これを勝てば実質2階級制覇」。無敗王者相手に勝利を確信していた。【河合香】