【米シカゴ14日(日本時間15日)=奥山将志】WBA世界スーパーフライ級王者河野公平(34=ワタナベ)が、「雑草王者」の意地を見せる! 16日の同級2位亀田興毅(28=亀田)との2度目の防衛戦に向け、シカゴ市内のホテルで行われた公式会見に出席。連日の挑発を受けるも、平常心を貫いた。スター街道を歩いてきた興毅への反骨心を内に秘め、すべてはリングの上で証明する。
海外メディアを前にした公式会見。マイクの前に立った河野は「コンディションはばっちり。最高に仕上がっている。必ず勝ちます」と、緊張した様子で意気込みを語った。その後の写真撮影では、シカゴ入り後初めて顔を合わせた興毅と約10秒間のにらみ合いを展開。「早く試合をしたくなった」と、一気に戦闘モードに切り替わった。
8月に所属ジムで行われた会見に乱入されただけでなく、これまで何度も挑発を受けてきた。この日も、会見の様子を見ていた興毅が「河野選手は震えてた。俺を前にして足がすくんだんちゃうか」とチクリ。これを伝え聞くと、それまで和やかだった表情は一変。「言わせておけばいい」と短い言葉に力を込めた。
歩んできた道も対照的だ。年齢こそ6歳違えど、ボクシングを始めた時期はほぼ同じ。入門当時に「亀田3兄弟」としてテレビで特集される姿を目にして以来、どこか意識する存在だった。とんとん拍子でキャリアを重ねる興毅を尻目に、素人からのたたき上げで、世界王者へと駆け上がった。それだけに対戦が決まると、わき出るような思いがあった。「向こうはエリートで僕は雑草。絶対に負けられない」。
海外ブックメーカーでは6-1で興毅有利の数字が並ぶ。河野は「不利な方が燃える。万馬券ですね」とニヤリと笑った。1歩ずつ進んできた「カメ」が「ウサギ」を抜き去る時が来た。

