WBC世界ミドル級4位村田諒太(29=帝拳)が、攻めの姿勢で世界挑戦を引き寄せる。8日に都内の所属ジムで会見し、今月30日に中国・上海で、WBCスペイン語圏ミドル級王者ベガ(アルゼンチン)とプロ第9戦を行うと発表。「今年1年で世界に近づきたいし、こいつが挑戦したら面白いと思わせる年にしたい」と決意を語った。
テーマは「攻撃」だ。昨年11月の米ラスベガスでの8戦目は、相手のクリンチに苦しみ、消化不良の判定勝ち。「ボクシング人生で最低の試合」とうなだれた。映像を見返し、防御への意識が強くなり、パンチに本来の威力がなくなっていたことに気づいた。「後ろ体重で強いパンチが打てていなかった。体重を乗せて、相手に怖いと思わせたい。多少のリスクは背負うつもり」と拳を握った。
日本人として48年ぶりの五輪金メダリストとなった12年ロンドン五輪から4年。五輪イヤーを迎え、精神的にも変化があった。「五輪で120点を取って、立場を守りたいという男らしくない姿勢がどこかにあった。これからは自分の拳で一から築き上げていく」と力を込めた。
会見後のスパーリングでは、メキシコ人パートナーを右の強打で圧倒。相手のダメージが大きく、2回の予定が1回で打ち切られるなど、好調な動きを披露した。陣営が「勝負する年」と位置づける16年。激戦のミドル級で存在をアピールするため、まずは年明け初戦で結果を出す。【奥山将志】

