木村”フィリップ”ミノル(22=ブラジル、Fighting Kairos・マイウェイジム)が20日、「K-1 WGP 2016」(3月4日、東京・代々木第2体育館、日刊スポーツ新聞社後援)65キロ日本代表決定トーナメント優勝を目指し、都内恵比寿の同ジムで練習を公開した。

 今トーナメントで最も注目される野杁(のいり)正明(22=K-1ジムEBISU小比類巻道場)との1回戦に臨む木村。昨年11月は65キロ世界王者ゲーオ・ウィラサクレックのタイトルに挑むも、KO負けを喫した。今年は再びゲーオに立ち向かうべく、まずは日本代表の座を狙っている。

 この日は3分1ラウンドのシャドーボクシングのみの公開で、実戦的な動きは見せなかったものの、十分なキレ味を披露。多彩なフットワークからシャープなパンチを繰り出し、ミドル、ハイ、飛びヒザ蹴りも織り交ぜ、調子の良さをうかがわせた。

 「めっちゃコンディションが良くて、いつも言っていることだけど一番いい仕上がりかなと思う。ゲーオ戦が終わってから休みなく準備して、モチベーションも切らさずやってきたので今まで一番自信がある」という。

 ゲーオとのタイトルマッチでの敗戦は「あれだけすごい選手と戦って、ああいう負け方をして悔いが残るというよりも、トップの現実を見た感じがあったので、悔しさを引きずる感じもなく、すぐにゲーオを超えたいと思った」と木村は闘志にさらなる火をつけた。

 今回は1日3試合の過酷なワンデートーナメント。木村はスタミナ強化のため走り込みだけでなく、ジムワークでも練習の強度を上げた。「1回戦で野杁選手に勝てば気持ちも身体も乗ってくる。あとはスタミナが続けば、どんな試合展開になっても勝ちに持っていけると思うし、誰が来てもいいようにみっちり対策も練っている」と準備は万全だ。

 「1ラウンドからアグレッシブに攻めて、野杁選手のペースを乱して、自分の持ち味が出せる試合をする。多分かすりもしないと思うので、ばっちり仕上げて次元の違いを見せる。一瞬で終わりますよ」と自信を語る一方、野杁の実力も認める木村。「間違いなく出場選手の中でトップだし、俺は彼のことを舐めているわけじゃない。俺も人生をかけて戦うし、野杁選手も人生をかけて戦うはず。勝つのと負けるのでは全く違うというのは去年1年間で分かった。いくらスーパーファイトでゲーオに勝っても意味がない」と意識もマインドも変えて、日本トーナメント優勝を取りに行く構えだ。

 「今年のK-1では、日本トーナメントと世界トーナメントを取る。ノンタイトルですげえやつを倒しても、それは去年の俺のまんま。トーナメントは運もあるとか言うけど、それはワンマッチも変わらない。勝つやつは勝つし、本物か本物じゃないか。そこです」。

 王者ゲーオについては「今1勝1敗だが、初戦も内容では負けてたし、俺はほぼ2回負けたと思っている。だから次が三度目の正直。2戦目の方が張り合えたからこそ、ああいう負けになったわけで、手応えは感じている」と決着戦に想いをはせた。

 そして、最後に「ファンのみんなが何を望んでいるかというとビッグファイトだと思うし、ここからゆっくり名前を上げて行って何年後かにコナー・マクレガー(UFC世界フェザー級王者)あたりとラスベガスあたりでやれるところまで行く。夢とか希望じゃなくて、俺は本気でそうなろうと思っているんで、それをやらずには死ねない」という壮大な野望も語った。