ボクシングの元世界ヘビー級王者で3日に敗血症性ショックのため74歳で死去したムハマド・アリ氏の遺体を乗せた車列が、10日午後(日本時間11日未明)の追悼式典に先立って、同日午前に出身地の米南部ケンタッキー州ルイビルの市街地を巡回し、多くの市民が沿道で追悼した。

 前日9日にはイスラム教にのっとった葬儀が同地で営まれた。参列したイスラム教徒ら数千人は、黒人差別撤廃の公民権運動の象徴でもあるアリ氏がリング外でも残した功績をたたえた。葬儀会場は60年代にアリ氏がボクシングの試合で勝利した場所。参列者の宗教を問わず誰でも参加できるようにしたいとの生前の希望に沿った式となった。トルコのエルドアン大統領や、ボクシング世界5階級制覇で知られるシュガー・レイ・レナード氏ら著名人も参列した。