10月31日にプロレスラーを引退した大仁田厚(60)がレフェリーとしてデビューする、12月3日に東京・新木場1st RINGで開催の「大仁田反省会」の対戦カードが16日、決まった。

 当日は3試合行われるが、大仁田はメインイベントのバトルロイヤルを裁く。バトルロイヤルには

 第1試合 史上初無刺鉄線電流爆破風6人タッグマッチ パンディータ、ショッカー、寺尾利明組対太仁田ブ厚、佐瀬昌宏、雷電組

 第2試合 保坂秀樹、HASEGAWA、佐野直組対超電戦士バトレンジャー、友龍、櫻井匠組に出場した全選手に、ワイルドコモンを加えた全13選手で争われる。

 大仁田は、引退から一夜明けた11月1日に都内で開いた会見で、レフェリーデビューを電撃発表した。席上で「人間、日々、反省だなと。裁く立場じゃなく、裁かれる立場だったけれど…レフェリーをやってみようかと。やったこと、ないんですよ」とレフェリー転身の意図を説明した。

 一方で、目指すレフェリー像について聞かれると「悪役レフェリーとしてデビューする」と即答。リング上でレスラーの反則行為などがあった場合は、鉄拳制裁ならぬ“有刺鉄線バット制裁”をする考えを明かし「反則は許さない。有刺鉄線バットを持ったレフェリーが1人くらい、いたっていいじゃないですか」と、レフェリーになっても有刺鉄線バットは手放さない意向を示した。

 ただ、大仁田には全日本プロレス所属だった1985年(昭60)1月3日に後楽園ホールで引退式を行った後、1988年(昭63)に女子プロレスのジャパン女子にコーチとして入団したリングで、同じくコーチのグラン浜田との因縁が生まれ、12月3日に現役復帰し、対戦したが敗れた“前科”がある。ただ「前科はあるが…もうファイトはない。早すぎるだろ。ないよ」と、現役復帰はない考えを強調していた。

 果たして「大仁田反省会」のリング上で、レフェリー大仁田は有刺鉄線バットを手にするのか、手にした場合、反則したレスラーへの直接攻撃はあるのか? しないと断言したファイトをやってしまい、そのことが「大仁田反省会」における反省のメインテーマになってしまいはしないか…開催まで、目が離せない。