29日の総合格闘技RIZINさいたまスーパーアリーナ大会でギャビ・ガルシア(ブラジル)と対戦するプロレスラーの神取忍(53)が26日、都内のLLPW道場で練習を公開した。柔道着姿で登場した神取は、柔道出身の総合格闘家・藪下めぐみや、ガルシアと同じ体格の知人を相手に見立て、投げ技や打撃を披露した。

 道場以外に、高阪剛のジムでも練習したというが、ガルシア対策については「秘密」と明かさなかった。昨年、ガルシアとの対戦が決まりながら、直前の練習で肋骨(ろっこつ)を痛め、練習に本格復帰したのは今年8月になってからだという。神取は「もう3日前なので、メンタルの部分の調整をしている。柔道の原点に立ち返り、柔よく剛を制す。小さい者がいかに大きな相手を倒すか。テコの応用で、返すことも投げることもできる。プロレスの怖さを思い知らせる」と自信をのぞかせた。ガルシア戦を、総合格闘技戦の最後の試合と位置づけている。「年齢や体格差は関係ない。練習を積んで、今は38歳の体力に戻っている。総合に関しては、集大成を見せたい」と意気込んでいた。