関節技マスター、ザック・セイバーJr(30=英国)が、棚橋弘至(41)を破り、春の最強戦士決定戦と呼ばれるニュージャパン杯で初優勝した。相手の繰り出すあらゆる技に得意の関節技で対応し、じわじわと追い詰め、最後は34分2秒、オリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デス(変形けさ固め)で仕留めた。

 試合後、セコンドのTAKAみちのくに「4・1、両国でお前は誰に挑戦する?」と尋ねられたセイバーJrは「オカダとやりたい」とIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカへの挑戦を表明。初出場ながら、関節地獄で内藤哲也、飯伏幸太、SANADAと新日本が誇る実力者を次々と倒し、最後はエース棚橋まで血祭りに上げた。「最初から終わりまでオレの独走だった。今日、オレは棚橋を終わらせた。今はオカダがここのエースらしいが、英国のヘビー級王者が、そのエースを倒さなきゃいけない」と不敵に笑った。

 ◆IWGPヘビー級王者オカダのコメント さあ、ザック。春の最強戦士決定戦に勝ったが、オレを倒せないと最強とは言えないぞ。レインメーカーになって、オレは1回しかギブアップしたことがない。そんなオレに関節技が決められるかな。