元WBOバンタム級王者の亀田和毅(26=協栄)が、兄興毅(31)の現役復帰&引退試合(5月5日、東京・後楽園ホール)の前座で、ダニエル・ノリエガ(32=メキシコ)と世界前哨戦を行うことが21日、決まった。

 インターネットテレビ局AbemaTVで21日夜、放送された「ラスト亀田興毅~最後の現役復帰~」(土曜午後11時)の中で発表された。和毅は「勝って今年の2階級制覇に向けて頑張ります。これが最後のノンタイトル戦や」と年内の世界戦の実現に強い意欲を見せた。

 ノリエガは30勝(15KO)11敗1分けの右ボクサーファイターで、和毅が2階級制覇のターゲットとして見据えるWBAスーパーバンタム級王者ダニエル・ローマン(27=米国)と、15年7月に北米スーパーバンタム級王座決定戦で対戦し、10回判定負けと粘っている。17年5月に4回TKO負けして以来、リングから遠ざかっているが、その試合でノリエガを下したロニー・リオス(米国)も、同7月にWBC同級王者レイ・バルガス(メキシコ)に挑戦し判定負けと、世界でしのぎを削っている。攻撃的でテクニックがあり、亀田陣営は“仮想ローマン”としてノリエガを前哨戦の相手に選んだという。

 和毅が興毅と同じリングに立つのは14年11月に米シカゴで行われた試合以来、3年6カ月ぶり。「お兄ちゃんの復帰戦に刺激を受けて、俺も参戦します!今回の試合はノンタイトル戦やけど、いい試合をしたい」と気合を入れた。