ボクシング前WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(25日、東京・大田区総合体育館)で王座奪回に臨む同級1位の前王者ガニガン・ロペス(36=メキシコ)が21日、都内のジムで練習を公開した。約1時間のミット打ち、サンドバッグ打ちに先立って行われた会見では、「この1年、新しいチャンスを探してずっと待っていました」と強調。昨年5月に現王者拳四朗(26=BMB)に0-2の判定で敗れて奪われたベルトへの強い思いをうかがわせた。

 再戦へ向けて今回は元プロボクサーの兄ラウロ・トレーナーも帯同してきた。兄弟一丸となっての雪辱へ「全てのラウンド、しっかりきっちり取っていきたい。負けたことを反省し、勝つという気持ちでやってきた」と布告した。

 練習を視察した拳四朗の父寺地会長は「ロペスは他の選手よりスタミナがある。後半に落ちないので、前半に持って行かれるとずるずるいくこともある」と警戒。スタミナ自慢の息子は後半に強さを発揮するが、今回は体力面での優位性は考えず、「油断せずにやらないと。拳四朗はこれからの選手なので、こんなところで負けていられない」と語った。