NXTの「海賊姫」カイリ・セイン(宝城カイリ=29)が因縁の相手に雪辱の勝利を挙げた。先月上旬の襲撃で右パンチを浴びてダウン、同24日の大会ではカウンターパンチを食らってフォール負けしたレイシー・エバンス(28)とのシングル戦に臨んだ。

 体格に勝るエバンスからカウンターのヒザ攻撃やボディースラムを浴びて劣勢の展開となったが、相手の月面水爆を間一髪で回避。その後、叫びながらのこん身のスピアーを3連発、さらに行進ポーズからのスライディングDと波状攻撃を繰り出した。さらに相手の右腕を腕ひしぎ逆十字固めで絞りあげ、ペースを奪い返した。最後はコーナートップからの豪快なインセインエルボーをエバンスの腹部にたたき込んで3カウントを奪取し、鮮やかなリベンジ白星を飾った。

 試合後、セインは自らのツイッターを更新し「今回は勝利したが、もう過去のこと。私の船は前進する!」と未来を見据えた。その未来とはNXT女子王座奪取だろう。セインの新たな“航海”が始まりそうだ。