前IBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が2階級制覇へ弾みをつける勝利を飾った。

ライトフライ級初戦として強敵のWBA同級6位チボ・ボナベザ(28=インドネシア)と拳を交え、合計3度のダウンを奪って4回2分20秒、TKO勝ちを収めた。

「あんまり倒せたことがなかった」という左フックがさえわたった。3回、4回ともにカウンターの左フックでダウンを奪取。粘って最後は立ち上がったボナベザに接近戦からの左アッパーでとどめを刺した。「今日はリラックスした状態でパンチを打った方が良かったと分かりました」と納得の表情。1階級上げたことで週2回、これまで封印してきた筋力トレーニングも重ねてきたことを明かし「パワーアップした実感がありますね。必ずライトフライ級でベルトを巻いて世界王者になります。2階級、取ります」と自信たっぷりだった。

この快勝劇に文句なしの合格点を出した渡辺均会長は「チャンスがあれば次にでも挑戦させたい」と年末に世界戦をマッチメークする計画を口にした。2階級制覇の先に団体統一戦も見据える京口は「(WBC王者)拳四朗選手と同じステージまで行ったら来年に統一戦がしたい。ライトフライ級では拳四朗選手が1番強いと思っている。アマで4回試合をして負け越しているので運命を感じる」と具体的な目標を掲げていた。