高校5冠のサウスポー、重岡銀次朗(18=ワタナベ)が堂々の白星デビューを飾った。

サンチャイ・ヨップン(21=タイ)と1回から積極的に打ち合い、効果的に右アッパーや左ストレートでロープ際まで追い込んだ。3回には左カウンターでダウンを奪取。さらに立ち上がった相手に左ストレート、左ボディーでもん絶ダウンさせ、同回1分22秒、TKO勝利を飾った。

各階級の高校王者たちが大学へ進む中、早くからプロの道を選択。「逃げ道を断ったので迷うことなくボクシングにかけられる」とプロデビュー戦に臨んだ期待のホープは「緊張感はなく、自信もあった。相手が強くてパワーもあったので、集中しました」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。目標はもちろん1つだけ。「力が入って倒すことばかり考えていました」と反省も忘れない重岡は「まだ先ですけど、世界しか目指していない。必ず世界王者になります」と力強く宣言していた。